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2012年05月21日

はるなつあきふゆ

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「はるなつあきふゆ」
 ジョン・バーニンガム さく
 きしだえりこ やく
 ほるぷ出版







バーニンガムの絵本はこどもたちに大人気ですが、農場の大きな木を中心に四季の移り変わりを描いたこの本は果たしてどうでしょう?

私はこの絵本を開くたびに、この深みとニュアンスのある複雑な色はどういう風に重ねていけば出せるのだろうと、隣でじっと見ていたいと思うのです。

圧巻はそれぞれの季節に挟みこまれている本体の4倍に拡がるポスター。
破らないように丁寧に丁寧に開いてみると・・・迫力満点、見応えがあります。
文は短い言葉が添えられているだけ、それが又いいのです。

細かいところまでよく見てそれぞれの季節の空気をゆったり味わってください。
小さいものを見つけるのが得意なこどもたちは、遠くに走っている蒸気機関車や池で滑って転んでいる人などを見つけて喜びますよ。

大人向けの詩画集のようですがぜひこどもたちと楽しんでほしいです。




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2012年04月27日

いろいろおんせん

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 「いろいろおんせん」(ケロちゃんえほん2)

  ぶん/ますだゆうこ  
  え/長谷川義史
  株)そうえん社







ケロポンズのケロちゃん(元・トラや帽子店、増田裕子)作の絵本です!
奇想天外!題名どおり、いろんな色の温泉に、次々とやってくる、どうぶつ達。

「ちゃいろのごりらが やってきて 
あおい おんせん はいったら
あら まあ ふしぎ 
あおい ごりらに なっちゃった」

さて、お次に登場するのは まっしろうさぎに、しましましまうま、しろくろぱんだ・・・それぞれのどうぶつが、それぞれの色の温泉につかると、どうなっちゃうんでしょう!?
最後のページには楽譜もついていて、1番から6番まで、歌える絵本にもなっています。

色もとってもきれいな絵本なので、赤ちゃんから幼児まで、見て楽しめる絵本です!
読み聞かせで使うと、参加型絵本なので盛り上がると思います(*^_^*)

温泉につかったあとに飲むのはフルーツ牛乳!?・・・ママには懐かしい味もよみがえります!

☆ケロポンズ http://www.kaeruchan.net/


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2012年03月27日

よもぎだんご

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 「よもぎだんご」
  さとうわきこ 作
  福音館書店









長い冬が終わり、芽吹きの季節がやってきました。
ばばばあちゃんの庭では桜が咲き、子どもたちがどろだんごづくりに一生懸命です。

出来上がったどろだんごを
「ばばばあちゃんもひとつどうぞ」
と差し出すとばあちゃんは、
「こりゃあうまそうだね」
「でも きょうは ほんもののだんごが たべたいね」

そこで、ばあちゃんと子どもたちのよもぎだんごづくりが始まります。

まずは、草原へよもぎ採りに出かけます。
でも子どもたちは、どれがよもぎかわかりません。

ギザギザ葉っぱの裏に毛が生えているのがよもぎ、なんだそうです。

よもぎ採りをするだけでなく、イタドリをかじったり、すすめのてっぽうでくさぶえをつくったり…
ばばばあちゃんと子どもたちは野草いっぱいの春の野原を楽しんでいきます。

楽しく遊んだあとは、帰りましょう。
おっと、途中で転んだ子がいたけど大丈夫。
ちょっとした生活の知恵も描かれています。

家に着いたらだんごづくり、と思いきや、まずは野草の下ごしらえ。
摘んできたいろいろな種類の野草を、それぞれ洗ったりゆでたり…なかなか手間がかかります。
そしてようやく、ばあちゃんはだんごづくりを始めました。

だんごを丸めてかたどるのは子どもの仕事。
どんな愉快な形になるでしょう。
さらに最後にお楽しみも待っています。

楽しいばばばあちゃんシリーズの定番絵本です。
よもぎだんごを作ってみたり、草を見ながら散歩してみたり、お子さんと一緒に”春”を体験するきっかけになればと思います。



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2012年03月09日

3.11が教えてくれた防災の本 @地震


表紙



   「3.11が教えてくれた防災の本 @地震」
   片田 敏孝 慣習
   かもがわ出版







この本は、4つのシリーズになっています。
1番目はこの本「地震」。2番目のシリーズは「津波、」3番目は「二次災害」、4番目は「避難生活」です。

2011年3月11日に起こった東日本大震災の時に、普段から学校や地域で行ってきた防災訓練・引き渡し訓練が役立ったという地域の話が載っています。

三陸地方には、「津波てんでんこ」という昔からの言い伝えがあります。
「津波てんでんこ」というのは、津波が来たらとにかくそれぞれが高台へ逃げるということです。家族はお互いが逃げていることを信じて、自分も逃げることが大切だということです。津波の多いこの地域ならではの知恵です。
それに加え、「避難の3原則」という新しい防災教育がたくさんの命を救いました。

地震などの災害が起こる時は、家族がそろっている時とは限りません。親子がバラバラの時に災害にあったらどうすればいいのか、この本を子どもと一緒に読んで、具体的に考えておきましょう。
子どもにも、いざという時に自分の命を守る方法を伝えておきたいものです。
 
(わかば)





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2012年03月03日

たんたのたんけん

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 「たんたのたんけん」
  中川 李枝子 作
  山脇 百合子 絵
  学習研究社







たんたは、明るく元気いっぱいの男の子です。5歳の誕生日に、1通の封筒が舞い込んできました。たんたが上機嫌で開けてみると、封筒の中にはしわだらけの紙が1枚入っていました。それは、ジャングルへ向かう地図でした。
いろいろなものに好奇心をもち、行動するたんた。気持ちはすぐ決まりました。帽子や持ち物もしっかり選んで、準備万端。地図を持って、さあ出発です。どんなたんけんがはじまるのでしょう・・?

私は、「たんけん」って一体どんなことをするのだろうと興味を持ちました。今は、子どもの遊びも変わってきているようです。でも、たんたのように、外に出て、友達をつくり、いろいろなことに係わって関わって挑戦する・・こんな本も時にはいいと思います。

浜松市立南陽図書館 西尾峰子さん

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2012年02月24日

木はいいなあ

木はいいなあ


  「木はいいなあ」 
   作・ユードリイ 
   絵・シーモント
   偕成社







1本の木があたえてくれるシンプルな豊かさに、ページを開くといつも、心が穏やかになっていくのが感じられる絵本です。


気持ちがイライラしたりカサカサする時には、私は優しい私になりたくて、この絵本を自分のためにゆっくりと丁寧に読みます。

ふたりのこどもたちは、何度これを聞かされたことか…(笑)



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自己紹介 星野紀子さん 

えほんと子ども絵本の店キルヤの星野紀子です。

私がご紹介する本は多分、人気があるとかお話会向きだとか、そういったものではありません。

その時々に私の心にそっと寄り添ってくれたとか、ふっと記憶によみがえったりする、そういう本たちです。

どうぞよろしくお願いします。

絵本の店キルヤ ブログ
http://kirja.exblog.jp/
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2012年01月26日

はなのすきなうし

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「はなのすきなうし」
おはなし マンロー・リーフ
え     ロバート・ローソン
やく    光吉夏弥





表紙と見返しのバックの他は白黒だけのペン画の絵や文の内容も時代遅れと言われそうなとても地味な本。
そして万人受けする絵本でないことも知っています。それでもこの本がきっかけで救われる親子がいるかも知れない等と考えながらこの頃はなかなか手にとってもらえそうもないこの絵本を紹介してみようと思いました。
スペインの牧場で暮らす花の好きなふぇるじなんどの物語です。
他の牛たちは闘牛場で華々しく戦うことが一番の望みでしたがふぇるじなんどだけは花の匂いをかいでいる方が好きでした。ところが蜂にお尻を刺され大暴れの場面を闘牛を捜しにやってきた牛飼い達に目撃されてしまいました。勇ましい牛と勘違いされ闘牛場に連れて行かれる羽目に。
でもやっぱりふぇるじなんどはただ座って花の匂いをかいでいました。そして元の牧場に連れ戻され幸せに暮らしました。
「あなたはあなたらしくそのままでいいんだよ」とその子らしさを認めて見守る「よくもののわかった」(−うしとはいうものの、よく ものの わかったおかあさんでしたので、ふぇるじなんどの すきなように しておいて やりました。本文より)お母さんが増えるといいですね。
絵も説得力があります。牛たちのの表情などとくとご覧ください。
それにしてもコルクの木の枝にぶら下がっているコルクの絵は???です。時代背景にスペイン内戦があります。


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2012年01月05日

ふくろのなかにはなにがある?

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   「ふくろの なかには なにがある?」
    ポール・ガルドン 再話・絵
    こだま ともこ 訳
    ほるぷ出版





表紙の絵は何かたくらんでいそうなキツネが袋を背負った絵、裏表紙にはキツネの大きなふさふさしっぽ、横長の絵本両面いっぱいのキツネがこちらを見ています。表紙の絵とタイトルの「ふくろの なかには なにがある?」に惹きつけられ、思わず手にとってみたくなる絵本です。

キツネがハチをつかまえて袋に入れ、それをかついである家に行き、「ふくろのなかを ぜったい のぞくなよ!」と言って袋をあずけて出掛けていきます。「そんなこと するもんですか」といったおばさんですが、キツネの姿が見えなくなったとたんに袋をあけてしまいます。そして・・・。 家々を回って歩くうちにキツネの袋の中身はだんだんと大きいものになっていきます。(この辺はちょっとだけ「わらしべ長者」に似ているかも)。そして、ついには袋の中身は男の子になってしまいます。男の子はどうなってしまうのか・・・。でもご安心、最後はステキな終わり方です。

おばさんたちは、キツネに「ふくろのなかを ぜったい のぞくなよ!」と言われると、「そんなこと するもんですか」などと否定するのですが、のぞくな!と言われたらのぞきたくなるのが人の常ってことで、のぞいてしまいます。キツネもそれがわかって言っているんですよね。
表情豊かな登場人物たち、細部まで細かく描かれている背景など、ポール・ガルドンの絵本はストーリーも楽しいのですが、じっくりと絵に見いってしまいます。
こんな絵本も時には読んであげると楽しいと思います。

浜松市立舞阪図書館 山本浩美さん

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2011年12月29日

十二支のはじまり

十二支のはじまり



    「十二支のはじまり」
     (てのひらむかしばなし)
      長谷川摂子 文
      山口マオ 絵
      岩波書店




岩波書店のてのひらむかしばなしシリーズはまさに手のひらサイズ。
親子で楽しむのにちょうどいい大きさです。
この本は年越し時期に読みたい、十二支にまつわるお話です。

昔、動物がこしらえられたばかりの頃、神様は動物たちにおふれを出しました。

「一がつ ついたちの あさ、
わたしの やしきのまえに あつまれ。
はやく きたものから じゅんばんに
いちねんずつ としを やる」

というのです。

さあ、動物たちはどんな風に神様のもとに集まったのでしょう。
足の遅い牛が2番目だったり走るのが速い馬が7番目だったり、犬猿の仲といわれる猿と犬の順番についても楽しいエピソードが書かれています。
それぞれの動物の台詞がなぜか方言まじりなのもほのぼのとさせます。

そして、どうしてイヌ年はあるのにネコ年はないのか。
その理由もちゃんと書いてありますよ。

ちなみに、この本の絵を描いた山口マオさんは『わにわにのおふろ』などわにわにシリーズの作者です。
また、文を書いた長谷川摂子さんは『めっきらもっきらどおんどん』をはじめとする数々の絵本を世に送り出してきましたが今年10月にお亡くなりになりました。


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